2009年3月26日木曜日

チチカカ湖に生活の原点を見る

朝6時半、ホテルを出てチチカカ湖のツアーに出掛ける。一日コースで有名な浮上している島Urosと36在る自然の島のひとつTaquile島を訪れた。 面積8600平方キロは、南米第二の大きさ。 標高3810M. 一番長い距離で165km、幅60km。 Bolivia領と2分されている。思っていたよりも、美しい。 昨晩の猛烈な雨も止み、快晴の中素晴らしい湖上であった。 有名な人口の島、Floating Islandへ。この人口の島では、現在330家族、約1500人が住んでいる。 このような島がいくつもある。 トトラという湖面を覆うように自生している葦を2Mも重ねて作る。30-40年毎に作り変えるらしい。 風で流されぬよう、石の錘を湖底に沈めているのだと。 流れ込む5本の河川がこの湖の源泉で、チチカカから流れ出る河川は、1本のみ。 従って、水量はかなり豊富で魚資源も多い。 しかし、何故わざわざ湖上になど家を構え住まねばならぬのか。紀元前5000年前、彼らの原住民アイマラ族が、500年前スペイン人の迫害に会った時、Peru、Boliviaなどの鉱山へ労働力として送られることから一部のIndioが逃れようと湖上の生活を始めたのが起源らしい。  現在の人人は、その子孫と言うことになる。 もう一つの島、Taquileは、2500人ほどの島。段々畑が非常に美しい。  よくもここまでと狭い土地を利用していろいろな耕作物を作り、家畜を飼って自給している。 Punoでは、アイマラ語、ケチュア語、スペイン語が使用されているが、このTaquile島では、Incaのケチュア語が主流で、社会的秩序が長老的システムで見事に保たれているらしい。 島の約束事は、全てこの長老達が司っている。  もちろん選挙などない。 うそをつかない、騙さない、威張らない、の3原則があるという。 段々畑を年寄りが精魂込めて生活のためにキツイ労働を淡々としている風景に我々の生活の原点を見る思いであった。  それにしても、湖面の色、回りの風景、静けさ、家畜の鳴き声、そよかぜ、何故か誰でも詩人にしてしまうような時を過ごした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すばらしい旅行記ありがとうございます。ご苦労さま。大束

匿名 さんのコメント...

チンボテのエロ作家から、チチカカの詩人への変身・・・・。 この落差が板垣さんの魅力なのだと改めて感じました。(すみませんが、30日通過予定の久枝さんへは、予定確認のメイルは流していただけましたでしょうか? 久枝さんは「仕事で」忙しいようですから、早めにお願い致します。俗界の現実に引き戻して申し訳ありません・・・・色即是空、諸行無常、アーメン)